「家族が亡くなって遺品整理をしていたら保険証書が出てきた。でも、ほかにも入っていたかもしれなくて…」
こんな話、身近なところで聞いたことはありませんか?
保険会社に問い合わせても、こちらから名指しして聞いた分しか答えてもらえなかった、という経験をされた方もいるようです。
保険会社の立場からすると、個人情報の観点でお答えできる範囲には制限があって、それ自体は適切な対応ではあるんです。権利者でない方への開示には、正式な手続きが必要になりますから。だからこそ「じゃあどうすればいいの?」となるわけで。
実は、こういうときのための制度があります。
「生命保険契約照会制度」(一般社団法人 生命保険協会)
2021年7月にスタートした制度で、ご家族が亡くなったとき(または認知症などで判断能力が低下したとき)に、生命保険協会が加盟する保険会社各社に一括で契約の有無を問い合わせてくれる仕組みです。
「どの保険会社に入っているか分からない」という状況でも、一度の申請で複数社まとめて確認できるのが大きなポイント。
こんな場合に使えます
・ご家族が亡くなり、保険証書が見当たらない
・親が認知症になり、加入している保険がわからなくなった
・遺品整理で証書は見つかったけど、ほかにも契約があるかもしれない
利用できる方
法定相続人や遺言執行者、3親等以内の親族など(代理人も可)
申請方法と費用
WEB申請・書面申請の2通りがあります(現在の受付状況は下記お知らせをご確認ください)。
費用は調査対象1名につき、WEB申請:6,000円、書面申請:7,000円。
戸籍謄本など本人確認書類の準備が必要になります。
※お知らせ(2026年9月更新)
生命保険協会の「生命保険契約照会システム」において情報漏えい事案が発生したため、安全性確認が完了するまでの間、Web申請の受付を停止しています。ご利用をご希望の方は、書面による申請をご検討ください。最新の状況は生命保険協会の公式サイトをご確認ください。
ひとつ注意点も
この制度でわかるのは「契約があるかどうか」と「どの保険会社か」まで。詳しい契約内容や保険金の請求手続きは、判明した各保険会社に個別に連絡する必要があります。また、共済(JA共済・こくみん共済など)は対象外なのでご注意を。
詳しくはこちら
一般社団法人 生命保険協会「生命保険契約照会制度のご案内」
https://www.seiho.or.jp/contact/inquiry/
制度のポスター(印刷可)も公開されています👇
https://www.seiho.or.jp/contact/inquiry/pdf/poster.pdf
最後に、この制度の利用を必要としないための備えもひとつ。元気なうちに、加入している保険の情報を家族と共有しておくこと、保険証券の保管場所を伝えておくこと。いざというときに家族が困らないよう、エンディングノートなどに書いておくのもいい方法です。